人工世界銀行が「すでに生存限界を超える熱波が来ている」という警鐘を鳴らす事態が起きてます。
そして、その警鐘が鳴らされている場所はどこなのか?
2022年末時点で人口14億1700万人を誇る「インド」。
では早速、世界銀行が警告する熱波についての内容を見ていきます。
そのインドで何が起きているのか?
世界銀行による最新報告書
インドの一部地域は今後、人間が生きるには暑くなり過ぎる恐れがあるということを、最新報告書の中で警鐘を鳴らしている。
同報告書によると、インドの労働者はすでに「生命を脅かす可能性のある気温」の中で働いていると指摘。
リスクを緩和するため、持続可能な冷却技術に投資するよう報告書はインドに勧めている。
気のせいか、世界銀行が単純に新たなビジネスをインドへ提案しているようにも聞こえなくはないけど。。。
それはさておき、世界銀行の最新報告書ではインドの一部地域で数年以内に人間が生存できる気温を超える恐れがあるということに警鐘を鳴らしていることを、インド現地メディアやイギリスのIndependentも詳しく報じています。
2022年12月10日に公表されたこの報告書には、冷却技術への投資に向けたさまざまな提言などが含まれており、世界的に温暖化が進む中、この分野への需要は急速に高まると見られている。
報告によれば「インドはまもなく人間の生存限界を超える熱波を世界で初めて経験する場所の1つになる可能性がある」と報告書で指摘されています。
この報告書はインドのケララ州政府と世界銀行の2日間に及ぶ会議に合わせて準備されたものであることを、Independentが伝えています。
そしてインドは今年すでに、数週間に及ぶ激しい熱波を経験していて、複数の都市で気温は43度を超えることも。
アメリカやヨーロッパの一部地域も暑さに加えて、高い湿度や多発する山火事に苦しめられたが、インドはそうした中でも最も気温が高く、インドの首都ニューデリーでは気温が45度を超え、こうした熱波が「憂慮すべき頻度で増加している」と。
気候科学者たちによれば、長期的な気温の変化は人間による炭素排出に起因すると考えていて、インドが炭素排出を抑制しなければ、熱波は「2036年から2065年までに25倍長期化する可能性が高い」という内容について、世界銀行の報告書はG20による2021年の評価を引用し指摘。
そして熱波の影響を受けやすい労働者を守るために、インドでは「全てのセクターに大規模な冷却インフラ」が必要になるという話まで出ているようです。
今現在、インドでは「労働人口の最大75%、3億8000万人が暑さにさらされる仕事に頼っており、生命を脅かす可能性のある気温の中での仕事だ」と報告書は指摘している。
このような状況は、労働生産性と人間の健康の両方に深刻な影響を及ぼすと。
熱さに対するインドの経済的課題
熱さ対策に対してインドの実情はかなりかけ離れている状況で、1日の平均収入が2ドル(約270円)
これでは扇風機やエアコンは多くの人々にとって手の届かないものであることも報告書は述べています。
ちなみに報告書はこれで終了で、経済的課題の解決について特に何も書かれていません。
そこまで書いてくれてもいいと思うのだけど。。。
それにしてもインドの暑さは強烈ですよね、、、アスファルト舗装があまりの暑さで溶けてグニャグニャになるレベルですから。
ちなみに、アスファルトが工場から出荷される際の出荷温度が約180度(MAX185度)くらいなので、固まっていたアスファルトが溶けるということは、インドの真夏のアスファルトの温度は140度以上であると思われます。
今後のインドの対応次第になるかと思われますが、経済的課題を考えるとそのまま対策なしになるのではないかと思います。
ちなみに、個人的には温暖化は全く感じていなくて、誤差の範囲だと思ってます。