Ryuです。
2022年から顕著な世界的インフレで日本も大変になってきていますが、イギリスではより悪化したインフレによって過酷な生活状況になっているようです。
この記事を書いているのが2023年2月中旬ですが、このままだと日本もヘタすればイギリスのような事態になりかねないです。
海外で起きていることはしばらくして日本にやってくる傾向があるので(驚かすワケではありません)
イギリスの深刻な状況
2022年12月中旬時点でのイギリス食品事情ですが、未だに続くエネルギー危機と高インフレの影響により、毎日の食事にも困るようになり、苦肉の策として食品よりは安い動物用飼料、つまりペットフードに手を出す人が増えています。
また、それとは別で賞味期限切れの食品が提供されることも多くなってきている状況であると。
この状況についてイギリスメディアは、人々が適切な食べ物を買う余裕がなくなったため、「ペットフードを食べている」と報道。
また、ウェールズの一部では貧困の影響を強く受けており、家族を養うために最下層への移住を余儀なくされているという話もあります。
さらに、新しい国勢調査のデータによれば、ウェールズで最も貧困である地域のうち、6つが首都カーディフにあることがわかっているようです。
そして食費が再び上昇し、食料品の店頭価格は前年比で12%以上高くなっている状況。
もはや地獄絵図といれるレベルです。
これに加え、畳みかけるようなエネルギー価格の高騰。
特に電気と天然ガスの価格が急騰しており、それに対して人々の所得は全くそれに追いついておらず、日増しに生活が苦しくなる一方。
そりゃそうです。
物価は急速に上がるけど、人々の給与というものは急激に上がるものではないので、追いつかないのは当然で生活も苦しくなっていきます。
カーディフでフードバンクのリーダーを務めるマーク・シード氏によると、状況は現在までに壊滅的なものとなっているとのことで、「動物の餌を食べている人たちがいるという事実に、私はショックを受けています」と。
そりゃそれなりにショックを受けますよ。
今の時代にこのようなことが起きているのだから。。。
話は少し逸れるかもしれませんが、ペットフードって味はそんな悪くないって聞きますけど、じゃあ「あなたは食べてますか?」って聞かれたらほとんどの人は食べないはずで、今のイギリスの状況を考えると「生きる為にペットフードを食べる」という現実が目の前にあるわけで、強烈です。
あとは、電気代も高騰している影響もあり、車のエンジン冷却装置であるラジエーターや ロウソクを使って食べ物を温める人達もいるようです。
で、これらは実際に起きているショッキングな事実です。
ほんの数週間前までは冒頭でも紹介しましたが、英国では賞味期限切れの食品を食べる人が増えていて、さらに最も貧しい10%の世帯は、収入の多くをエネルギーや食料に費やしているため、高騰するエネルギーや食料の影響を不当に受けている状況にあるようです。
それが今や賞味期限切れの食品だけでなく、ペットフードを食べるにまで至っていると。
今年の冬は最悪でもこの状況で乗り切れたらいいのですが、今後はさらにインフレが悪化する可能性があり、2022年の冬を乗り越えられずに餓死、凍死する可能性すら垣間見えるほどの状態。
ホント、とんでもなく深刻です。
この状況が今の世界情勢を鑑みるとなくはない状況ではあると思いますので、用心しつつ、ある程度は日持ちのする食料などを備蓄しておいたほうが安心かもしれません。